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お金とは?

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お金の使い方

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お金とは?

そもそもお金とは?

お金とは、モノやサービスを交換するツールのことです。
その歴史は、古代の物々交換から始まり、金本位制から現在の管理通貨制度へ移行して現代に至っています。

以下では、それぞれについて順を追って説明していきます。

1. 物々交換と需要があるもの

皆さんもご存知の通り、お金が存在しない頃の社会では物々交換が行なわれていました。
そのやりとりの中で、欲しいものを手に入れるためには、需要があるものを交換時に持っていた方がいいことに気付き、石貨、木の実、稲などをお金として使い始めました。

そして、19世紀から20世紀にかけて、金本位制が様々な国で導入されるようになりました。

2. 金本位制

金を「お金の価値の基準」とする制度のことで、いつでも金と紙幣を交換することができます。

しかしながら、物々交換なら需要があるもの、金本位制では金が不足した時に、ほしいモノを得られなかったり、必要な量のお金が供給できないという問題が生じてしまいます。

やがて、経済の仕組みの変化などを理由に1930年代には、各国で金本位制が廃止されました。そこで登場したのが、管理通貨制度です。

3. 管理通貨制度

法律で定められた通貨制度で、中央銀行が貨幣の量を管理します。

このように、現代では必要な量の「お金」が流通するようになったのです。

では、こうしたお金はどのような役割をもっているのでしょうか。

お金の役割

お金の役割は、大きく分けると以下の3つであるとされています。

  • 尺度機能
  • 交換・決済機能
  • 保存機能

1. 尺度機能

取引されているモノやサービスの値打ち・価値を決める物差しとしての機能です。 例えばりんご1個が100円の場合、1つのりんごと千円札ならば、千円札の方が高価値で値打ちがあると感じます。
このように、お金があることで価値を比較することが簡単になるのです。

2. 交換・決済機能

モノやサービスとの交換を仲介する機能のことです。物々交換の場合、両者の需要と供給が一致しなければ交換は成立しません。
しかし、モノやサービスをお金と交換する(決済機能)ことができるため、両者の欲求が一致しなくても取引が成立するようになります。

3. 保存機能

お金自体は、物価変動などの影響を受けないため価値が変化しません(名目価値)。
そのため、保存(お金を銀行に預ける・金庫保管など)をすることで富として持つことができます。

これらの役割を持ったお金が社会でどのように流れているのかみていきましょう。

お金の流れ

お金の流れは、社会全体を人間の身体としたときに、血液に該当する部分だと言われています。血液が酸素や栄養というようなものを運ぶように、お金はモノやサービスを運びます。

このような、社会全体の大きな流れを作っているのが以下の3つです。

  •  家計(家庭の経済活動のこと)
  •  企業
  •  国・地方公共団体

この3つを経済三主体と言います。それぞれどのような活動をしているのか説明していきます。

1.家計

消費を中心に行います。
収入を得ることを目的に、企業などへ労働を提供します。

2.企業

家庭で消費されるものやサービスなどを生産しています。
また、家計が提供した労働の対価として賃金を支払います。

3.地方公共団体と国

家計と企業から払われた税金によって、公共サービスを提供します。

Work-school 自分用図解PPT 新規1.jpg

このように、家計、企業、国と地方公共団体の間には、モノ・サービス・お金が流れています。

本パートでは、資産形成を学んでいくための準備として、「お金とはなにか」ということを勉強してきました。
内容は当たり前なことですが、これが私たちの生活の中に根付いているお金の基本原理です。
ここから少しずつ難しい内容も勉強していくことになりますので、前提として覚えておきましょう。

次のパートでは、お金の使い方を学習していきましょう。

1 お金に関する制度
2 お金の流れ