お金の使い道
一般的に、税金や社会保険などを引いた、年収の約8割が自由に使える手取り収入だと言われています。
そもそもお金自体有限であるため、満足感や効果が得られる高価値な使い方をしなければ、自分がお金をだしたモノの価値と見合わなくなります。
そのため、自分の価値観に合わせて、「いつ・どこに・いくら」お金を使うのか、ライフプランに沿って優先順位を決める必要があるのです。
この優先順位を考えるために、本パートでは以下の3つを勉強していきましょう。
- 消費と投資
- NeedsとWants
- 4つの支出
消費と投資
- 消費:現状の満足感を満たすためにお金を使用する(モノ・サービスの消費)
- 投資:将来を見据えて、満足感や価値を高めるためにお金を使う(何かを将来のために残す)
消費と投資は上記のように説明できますが、お金を使う人によっては消費と投資の線引きが変化するため、その境界線は曖昧です。
例えば、食事は消費か?投資か?と考えたときに、以下のように考えるとします。
- 一般人:食事は消費
- プロスポーツ選手:健康管理は欠かせない、今後の選手人生も考えると投資の意味合いが強い
この通りだと思う方もいるかもしれませんが、「一般的にも健康管理という点では投資」と考える方もいるかもしれません。
このように、消費と投資の線引きは曖昧です。
有限なお金の使い道として、自分の価値観に沿った消費もしくは投資を行うという意識が重要なのです。
NeedsとWants
- Needs(ニーズ):必要なもの
- Wants(ウォンツ):欲しいもの
例として、学校で使う教科書と参考書をあげます。
- 教科書:授業で使用するために絶対必要 → Needs
- 参考書:「なくても支障ないが、あってもいい」 → Wants
だと言えるのではないでしょうか。
しかし、上記はあくまでも例です。収入や価値観、ライフプランに合わせて線引きがなされるため、境界線が曖昧なのです。同じものでも人によってNeedsなのかWantsなのかが異なります。
以上の2つの考えから分かることは、お金の使い方は、収入・価値観やライフプランに依存しているため人によって変化しますが、「金額とモノなどの価値が釣り合う使い方」をするために、自分なりに必要か欲しいものなのか、これは投資か消費が区別することが大切だということが分かったと思います。
しかし、NeedsとWantsや消費と投資だけでは家計を考えることはできません。そこでお金の使い道について、下記の4つの支出を見直すと、家計への効果が大きいといわれています。
4つの支出
① 固定された支出
税金、保険、住居費、通信費、自動車費など
② 金利がかかる支出
ローンの利用、クレジットカードの分割払いやリボ払いなど
③特別な支出
趣味、旅行、交際費など
④習慣化された支出
お酒、タバコ、その他嗜好品など
このように、お金の使い方はライフプランや収入・価値観によって変化します。
しかし、有限なお金を、払った価値と見合うような使い方をしなければ釣り合いません。
そのため、消費と投資、NeedsとWantsを考えたうえで効果的な使い方が望まれます。
年収の8割程度が自由に使えると言われている中で、4つの支出を見直して、なるべく損をしないようなお金の使い方を身につけていきましょう。
次のパートでは、具体的な支払い方法を勉強していきます。