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収入を把握する

パート3

お金の管理の仕方

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収入を把握する

本パートでは、「収入の把握」について学習していきます。 既に知っていること・前パートで学んだこともでてきますので、自分の収入とは何なのかをおさらいする気持ちで進んできましょう。

収入とは

そもそも収入とはなんでしょうか。
企業などで働いた対価が収入ですが、前パートで少しだけ出てきた「手取り収入」という言葉を覚えていますか?

基本給と口座に振り込まれる金額を比較すると、後者が減っているということがありますが、それは税金社会保険料が天引き(支給される前に差し引かれること)されているからです。
この天引き後の金額のことを「手取り収入」といいます。

天引きされる税金、社会保険の種類は以下です。

税金

  • 所得税:個人の所得にかかる税金
  • 住民税 :前年度の確定申告・年末調整に基づいて出される

社会保険

  • 会社員の場合
    • 厚生年金:毎月の給与により保険料が決まる
    • 健康保険:毎月の給与により保険料が決まる
    • 介護保険:40歳から支払う必要がある
    • 雇用保険:失業などをした場合に給付される
  • 自営業者の場合
    • 国民年金:個人で納付する必要がある
    • 健康保険:前年の世帯の所得により決まる
    • 介護保険:40歳から支払う必要がある

ここで、税金と社会保険を収めた際の手取り収入は、収入の何割程度なのかを考えてみましょう。

前パートで学習しましたが、正解は8割程度です。このような手取り収入は、自由に使用できるお金であるため、可処分所得とも言われています。


このように実際の手取り収入は基本給と異なるため、収入を把握する際は手取り収入がいくらなのかを把握することが基本中の基本となります。
社会人に限らず、アルバイトをしている学生の方などは、どんな項目から支給・控除されているかを確認しましょう。

26.png

収入の管理方法

それでは、どのように収入を管理していくべきなのでしょうか。
重要なのは、収入を気持ちよく使える仕組みづくりです。以下のような手順で、仕組みをつくってみましょう。

① 手取り収入を把握

収入を単に自由に使えるものとして考えるのではなく、貯蓄や支出の基準として考えましょう。
そのためには、先程述べた手取り収入を把握する必要があります。
方法として、次のような計算で算出することができます。

支給額-(税金+社会保険料)=手取り収入

② 毎月の積み立て金額を計算

前パートで記載したライフイベントの表で「いつ・何に・どれくらい」必要か確認しました。
そのライフイベントを予定している年に、すぐにお金を用意することは、額によっては難しいと思われます。
そのため以下の例のように、その目標額に向かって毎月どれくらいお金を積み立てるか決めて積み立てていきましょう。

image.png

こうして計画を立てることで、お金に対する不安を軽減することができます。


本パートでは、収入の管理方法を学んできました。
次のパートでは、先ほど天引きされるものとして出てきた税金についてもう少し深く学習していきます。

1 手取り収入の把握について