将来のことを考えて、貯蓄しておいた方がいいと思っている方が多いと思います。
では、お金の管理とはなんでしょうか？「あまりお金を使わず、節約をして質素な生活を送ること」ではありません。
お金の管理とは、「ライフプランに沿ってお金を準備し、収入支出のイメージをつかみ、そのバランスをとること」です。

そのイメージを掴むステップとして本パートでは、

• 人生で必要な資金
• お金の管理方法

について学習していきます。

先ほど述べたように、ライフデザインに沿ったお金の管理が重要ですが、具体的に人生で必要な資金とはなんでしょうか。

一般的に、人生の３大費用として以下があげられます。

① 教育費用
② 住宅費用
③ 老後費用

他にも、病気や怪我、就職、介護や災害など様々な費用などが必要になりますが、個人によって出来事や費用の大きさ、支出の順序には違いがあります。

人生で必要な費用に対して、将来どんな人生を送りたいかを考え、具体的に人生の希望や計画を時系列に描いていくことが大切です。これを、ライフプランニングと言います。

では、どのようにお金管理していけばよいのでしょうか。

先ほども述べたように、お金の管理において重要なのはライフプランニングです。
「いつ、何に、いくら」のお金がかかるのか想像することで、お金を貯める目的が明確になり、貯める意欲が湧くとともにムダ遣いも減ります。

本パートでは、まず大まかな流れだけをおさえておきましょう。

例えば、どんな仕事をしたいか、独身か結婚か、どこに住みどのような暮らしをしたいか、何歳まで働くか、実現したいことなどとを考えてみましょう。

収入から、ライフプランニングで「いつ、何に、いくら」必要なのか分かった貯金分を引いた残りを、家計費目(固定費、食費・日用品など)にあわせて仕分けしましょう。

何にお金を使ったかを確認するために、家計簿をつけてみましょう。家計簿には様々なタイプのものがあるので、自分に合ったものを選ぶのがいいでしょう。

具体的な管理方法はこの次以降のパートで説明していきますが、この段階では「まずはライフプランニングを描くことが重要」ということだけでも覚えておいてください。

このように、人生には様々な必要資金があるため、ライフプランニングを描き、お金を管理する必要があると分かったと思います。
お金の管理に関わる「現状の把握」や「支出」については、これ以降のパートで詳しく説明していきます。