日本証券業協会に登録を受けている人が資質の向上のために定期的に行う研修です。

外務員資格試験に合格した人のうち外務員登録を受けている人(※)が対象となり、原則として外務員の登録を受けた日から5年毎に受講しなくてはなりません。
また、新規登録者と再び外務員の登録を受けた人は原則180日以内に受講しなくていけません。

日本証券業協会に外務員として登録されている人を指します。登録がない場合、資格を持っていても外務員として活動ができません。

日本証券業界では、更新研修の目的を以下のように説明しています。

外務員資格更新研修とは、外務員に対する投資者の信頼性を確保するとともに、外務員の一層の資質向上を図るために受講が義務付けられている研修です。

引用元：外務員資格更新研修|日本証券業協会

資格合格から更新研修受講までの流れは以下の通りです。

資格試験と同様にPCを使った試験になります。
PCで個別に分野ごとのビデオ講座を視聴します。その後、分野ごとに出題される試験問題に回答して、正答率が7割以上となったら合格となります。

ほとんどが法令やコンプライアンスに関するものです。ビデオ講座に出てくる範囲でしか問題は出題されません。事前に復習する必要はないです。

各講座ごとのテストは6~10問程度です。計算問題は出ません。また、もし7割に満たない場合再度ビデオ講座に戻ることができます。

試験の時間はビデオ講座とテストを合わせて135分です。
しかし、それより先に終わってしまったら途中退出することも可能です。実際大半の人が時間内に途中退出していることが多いようです。

令和二年度の場合73,032人が受講して73,011人が合格しています。
つまり99.9%以上です。

参考：令和二年度事業報告書|日本証券業協会