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保険の種類

パート2

年金制度と保険

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保険の種類

保険の種類

前回のパートでは、保険は国と民間の2本立てであると学習しました。本パートでは、はじめに社会保険の種類について簡単に学び、その次に民間保険の種類について詳しくみてみましょう。

社会保険の種類

社会保険は主に5つの種類があります。

  • 年金保険
  • 医療保険
  • 介護保険
  • 雇用保険
  • 労災保険

年金保険

現役時代から定年までの間に保険料を払うことで、原則として65歳から老後の資金を受け取ることができる制度です。加入対象者によって「国民年金」と「厚生年金(保険)」の2つに分かれています。

医療保険

病気や怪我で医療機関を受診した際、負担する医療費を軽減する制度です。加入者により保険制度が分類されています。例えば会社員などは「健康保険」、自営業者や扶養されていない家族などは「国民健康保険」、公務員や教職員は「共済組合」に加入します。

介護保険

40歳以上を対象として介護が必要になった場合に、一部負担で介護サービスを受けられる制度です。40歳以上になると加入義務が発生します。

雇用保険

失業や就労が困難な場合などに必要な給付をして、労働者の生活を守るとともに再就職をサポートする制度です。

労災保険

勤務中や通勤中に発生した病気や怪我に対して、医療費や休業の手当をする制度です。

社会保険の種類.png

民間保険の種類:生命保険・損害保険・第三分野の保険

生命保険

生命保険は、①死亡に備える保険、②病気・怪我・介護に備える保険、③将来や老後に備える保険、の大きく3つに区分されます

①死亡に備える保険

  • 終身保険
  • 定期保険
  • 収入保障保険
    など 生命① .png

②病気・怪我・介護に備える保険

  • 医療保険
  • がん保険
  • 女性保険
  • 介護保険
    など 生命②.png

③将来や老後に備える保険

  • 学資保険
  • 個人年金保険
  • 養老保険
    など 生命③.png

損害保険

生命保険が人の生死に係るものであるのに対し、損害保険はそれ以外のリスクへの経済的補填である、といわれます。色々なリスクに備えて①乗り物の保険、②レジャーに備える保険、③海外渡航に備える保険、④住まいの保険、⑤その他の保険の主な5つの種類があげられます。

①乗り物の保険

  • 自動車保険
  • バイク保険
  • 自転車保険
    など 損害①.png

②レジャーに備える保険

  • 国内旅行保険
  • 傷害保険
  • キャンセル保険
    など 損害②.png

③海外渡航に備える保険

  • 海外旅行保険
  • 留学保険
    など 損害③.png

④住まいの保険

  • 火災保険
  • 家財保険
  • 地震保険
    など 損害④.png

⑤その他の保険

  • ペット保険
  • スマホ保険
  • 弁護士保険
    など 損害⑤.png

第三分野の保険

生命保険にも損害保険にも属さない、第三分野の保険には「シニア保険」や「共済」があります。

シニア保険

ライフスタイルの変化にともない保険の選び方が変化してくる50歳以上の人を中心に、万が一があった場合の保障や、日々の健康と老後に備えるための保険です。

共済

営利を目的とせず、地域や職場の組合員同士が経済的に助け合うという理念のもとに、共同組合や労働組合などが行う保障制度のことです。

民間保険商品の種類:積立保険・掛け捨て保険

<積立保険 (貯蓄型保険)>

前のパートで言及した通り、積立保険とは貯蓄性のある保険のことを示します。以下に積立保険に当たる主な生命保険の種類をあげます。

  • 終身保険
  • 養老保険
  • 学資保険
  • 個人年金保険
    など

終身保険

被保険者が死亡もしくは高度障害状態*になった場合の保証が一生涯続くタイプの保険のことです。積立保険の一種ですが、満期保険金はありません。その代わり、長期継続すると解約返戻金があるため死亡保険としてだけでなく、自身の将来のための資金準備としても活用できます。

*高度障害状態: 病気や怪我によって著しく身体の機能が損なわれた状態のこと。支払い対象となる障害の中には、「両眼の視力を全く永久に失ったもの」などが含まれる。

終身保険.png

養老保険

養老保険は、被保険者が死亡した場合は「死亡保険金」を、何事もなく満期を迎えた場合は「満期保険金」を受け取ることができる貯蓄型保険です。生存・死亡のどちらの場合でも保険金を受け取ることから、生死混合保険とも呼ばれます。
老後資金の準備として、満期まで終身保険と同じように死亡保険を受けつつ、お金を積み立てることが可能で、解約時には解約返戻金も受け取れます

養老保険.png

学資保険

将来の子供の教育資金に備える貯金型保険です。契約時に子供が18歳・20歳など、定めた年齢に達すると保険金が受け取れます。また、入学・進学の時期に合わせてお祝い金なども支払われます。また、満期を迎えた場合は、他の積立保険と同様に満期保険金を受け取れます。

学資保険.png

個人年金保険

個人年金保険は、社会保険の一種である年金保険(国民年金・厚生年金)とは別で、自分の老後資金準備に活用できる貯蓄型保険の一つです。一定期間保険料を振り込んだ後、保険契約時に定めた年齢に達すると年金形式で一定期間、または生涯にわたり、年金を受け取れます。年金保険だけでは老後生活が不安と感じる方は、この保険を老後資金準備の選択肢の一つとして検討できます。

個人年金保険.png

<掛け捨て保険 (掛け捨て型保険)>

一方、掛け捨て保険は、貯蓄性はありませんが、毎月の保険料が割安で大きな保証を用意できることが特徴でした。掛け捨て保険には、主に下記のような保険の種類があります。

  • 定期保険
  • 収入保障保険
  • 医療保険
  • がん保険
    など

定期保険

保険期間が一定の死亡保険のことで、契約時に定めた期間中に死亡または高度障害状態になった場合に保険が支払われる保険のことです。一生涯の死亡保険が得られる貯蓄型の終身保険と比べると、一般的な定期保険に貯蓄性はほとんどありません。さらに、解約した場合の解約返戻金もありませんが、その代わり月々の保険料は割安に設定されています。

定期保険.png

収入保障保険

保険期間中に被保険者が死亡もしくは高度障害状態になった場合に、その時点から満期までに毎月保険金を受け取ることが出来る死亡保険の一つです。給料のように毎月決まった金額を受け取れるため、遺族の生活費保証としても用いられる場合があります。定期保険と仕組みは似ていますが、定期保険は万が一の際に保険期間中は安定して一定の金額の保険金を受け取ります。これに対して、収入保障保険は保険期間の経過とともに受け取れる金額が少しずつ減少する仕組みになっています。

収入保障保険.png

医療保険

医療保険には、国が運営する「公的医療保険」と、民間が提供する「民間医療保険」の2つが存在します。民間医療保険は、高額になりやすい入院や手術の費用に備えつつ、公的医療保険ではカバーできない費用に合わせて備える目的で加入します。例えば、自由診療(公的医療保険の対象とならない保険)、先進医療(高度な医療技術を用いた治療方法)、入院時の食事代などです。

医療保険比較.png

がん保険

がんに罹患した際に手厚い保証を受けられる保険です。通常の民間医療保険でもがんが保障範囲内です。しかし、がん保険であれば、がん治療に特化した特約の付帯が可能なため、民間医療保険よりも手厚くがんに備えることが可能です。

がん保険.png

多種多様な保険について学習しましたが最も重要なことは、まずは社会保険によって補完される内容・範囲・金額を理解した上で、自身のライフプランに応じて資産形成を行ったり、民間保険を利用するかを検討することです。

次のパートでは、「年金とは」について学習します。

1 社会保険
2 民間保険
3 社会保険と民間保険