これまでのパートでは、資産形成と資産運用の概要・メリット・方法について学んできました。ところで、運用すると決めて実際に投資をしたお金は一体どこへ行くのでしょうか?
資産運用したお金はどこへ行くのか
さっそくですが、資産運用したお金はどこへ行くと思いますか?投資から最終的なお金の行き先について流れを見ていきましょう。
● 家計(株主)
政府や企業などから株式や債券を買うことで投資する
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証券会社などを通じて政府や企業にお金が集まる
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● 政府や企業など(お金の行き先①)
- 企業:投資されたお金をもとに事業を始めることができたり、事業を拡大できたことで業績が上がります。そこから、雇用の拡大が見込まれます。
- 政府:投資されたお金をもとに事業の拡大や公共投資が増加します。民間事業などの拡大につながる施策に使われる可能性もあります。
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● 社会へ影響(お金の行き先②)
企業への投資で給与が上がり生活が向上したり、政府への投資で暮らしやすさの向上や社会問題の解決が見込まれます。
もちろん、投資した自分もその影響を受ける人になります。
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● 家計(株主)
配当や売却益だけでなく、自分を含めて投資した人たちの力によって発展した社会で豊かな生活を送ることができます。
投資は社会・経済を変える?
上記の流れから分かるように、投資したお金は自分の利益のためだけにあるのではなく企業や政府(国)が活動する資金となっています。
これにより、経済が豊かになり家庭の資産が増加することで暮らしやすい環境になったり、質の高い商品・サービスが提供されるなどの良い結果が生まれるのです。
よって、投資したお金の行き先は政府や企業などの資金源ですが、ただ資金源になるだけではなく、その力が世の中にさらなる利益を生み出していると言えます。
投資した企業や政府が事業を拡大するといったような成長を目的としてお金を集めているため、投資は社会全体に有益なものです。運用したお金には、経済成長を支えるという役割があることも分かったと思います。
本パートでは、資産運用をしたお金の行き先について学習しました。お金の行き先は政府や企業などの事業資金になり、最終的には社会全体の利益を生み出していました。 次のパートからは、年金制度について学んでいきます。