通関業務とは?
初めに、通関業務について説明します。
▼通関業務とは?
通関業務とは、サプライチェーンのグローバル化が進み国際物流の重要性が高まっている中、貿易取引を支える業務です。この貿易取引は、物流業界とは切っても切り離せない重要な業務であるといえます。
貿易取引におけるモノの輸出入は、実は厳格なルール・税制に基づいておこなわれています。
そこで国家資格でもある通関士を有するフォワダー(※)等の物流企業が、荷主企業に変わり輸出入に関する手続きや書類作成等の税関手続きを担当しています。
※)フォワダー:荷主に代わって、貨物の輸送に伴う様々な業務を行う企業
▼必要な資格・スキル
通関士(国家試験):税関業務に関する幅広い知識が必要
英語・中国語:海外とやり取りする際に語学スキルが必要
主な業務内容
主な業務は以下のように申告代理や税関調査への立ち合いなど、多岐にわたります。
- 輸出入の申告代理
- 関税の減税・免税などの税金に関する申告代理
- 税関官署(※)に代理での不服申し立て
- 税関調査への立ち合い
- 国内外配送手配
※)税関官署(税関):国境や港・空港などの外国と交通する場所にあり、貨物・船・航空機などの取り締まりや関税の取り立てなどを行う役所
通関業務の流れ
▼輸出業務
①商品を輸送する船や飛行機の手配
②貨物を保税蔵置場(保税倉庫等)に搬送
③管轄の税関官署に申告
④税関官署に輸出申告
⑤輸出許可証が発行されたら保税蔵置場(※)から船・飛行機に搬送
※)保税蔵置場:輸出の許可が下りた貨物や輸入手続きを終えていない貨物や日本を通過する貨物を置く場所として税関長が許可した場所
▼輸入業務
①商品を保税地域に搬入
②税関官署に輸入申告
③税関官署の審査・検査がおり、関税・消費税の納税
④輸入許可が交付され、商品を受け取る
通関業務のここが魅力!
海外との輸出入のやり取りなどを行う、グローバル規模で仕事をすることができる!
語学力を活かすことができる!
国家資格を取得し、国際物流を支えることができる!