物流業界とは?
突然ですが皆さんは最近インターネットで買い物をしましたか?
近頃では、ECサイトでお買い物した商品が翌日のうちに自宅に届くようになりましたね。
この裏側では、日々進化する「物流」のしくみがあり、それが様々な形で世の中の”モノの移動”を支えているからです!
一般的に”物流企業”ときくと、「倉庫」や「トラック運転手」、「貨物列車」などを思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし実は、物流にはほとんど全ての企業が様々な形で物流に関わっています。
例えばメーカーであれば、生産したものを卸したり消費者に届けるために物流は切っても切り離せません。他社に物流関係を依頼することもあれば、メーカー自ら物流部門を持つことも少なくありません。
また私たち消費者としても、買った商品を受け取ったり荷物を届けたりする際など、様々な場面で物流は日常生活の基盤を支えています。
物流業界はいわば人から人へとモノを繫いでいく架け橋のような存在であるといえます。
▼物流業界の役割
物流業界は、預けられたモノの保管から輸送までを行う業界です。
製品を作る際の材料・資源の調達から、製造を経て消費者の手に渡るまでの一連の流れをサプライチェーンと呼びます。
物流業界は、このサプライチェーンに保管・輸送の面で大きく関わっています。
また、インターネット上での販売を行うECサイトの拡大に伴い、その商品を保管・輸送する物流業界の需要も大幅に増加しています。
物流業界の全体像
物流業界は、「輸配送」・「保管」の2つの役割に分類することができます。
● 輸配送
モノを運ぶ事業を行います。
- 空運(飛行機)
- 海運(船)
- 鉄道(貨物列車)
- 陸運(トラックなど)
生産者などから委託されて、保管する倉庫まで運んだり、倉庫から消費者のもとへと運んだりします。
主に、空運・海運・鉄道は生産者などから依頼されて倉庫までの「輸送」を行う場合が多いのに対し、陸運は倉庫までの「輸送」と倉庫から消費者への「配送」どちらも行います。
● 保管
物流センターの業務内容
生産者などから運ばれてきた荷物を消費者に届けるまで保管と、それに伴う業務を行います。
- 荷役:
倉庫などで荷物を移動・運搬する - 保管:
生産者と消費者間の製品の受け渡しの時間差を調整する - 流通加工:
倉庫に来た製品をバラして、消費者が求める単位に調節する - 梱包・包装:
輸送の際に生じる傷や破損から製品を守る製品を包装する - 情報処理:
ITシステムを用いて、製品の受注からピッキング、出荷、配送といった物流の一連の流れを一括で管理する
物流センターの種類
- DC(Distribution Center):
製品の保管とそれに伴う入荷・検品・梱包・出荷などを行う物流センター - TC(Transfer Center):
製品の保管は行わず、荷物の仕分けや積み替えなどを行う物流センター - FC(Fulfillment center):EC企業が出品者の商品を保管し出荷までを行う物流センター